燃えよデブゴン TOKYO MISSION
怒涛の2週連続4本見の2本目は「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」です。
デブゴンと言うと金属用接着剤を思い浮かべますが(正しくはDevcon、デブコン)、映画におけるデブゴンは「肥龍過江(Enter the Fat Dragon)」であり、サモ・ハン・キンポーであり、「燃えよデブゴン」です。
ブルース・リーの「燃えよドラゴン(龍爭虎鬥、Enter the Dragon)」に対して、「燃えよデブゴン」と邦題を付けた当時の配給元のセンスが素晴らしい!
一昔前の邦題はどれもこれもセンスがあって素敵です。「天使にラブソングを」の原題が「Sister Act」とか。うーん、Sister Actじゃ大ヒットしなかったんじゃない? 中には全く関係ないトンデモタイトルもありますが、それはそれで味があっていいじゃないですか。夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月がきれいですね」と表したのは有名ですが、それに匹敵する邦題を今こそ!
で、今回はサモ・ハンではなく、ドニー・イェンのデブゴンです。以下、ネタバレ要素ありにつき、知りたくない人は回れ右で。
(ここから、公式サイトより)
熱血刑事フクロン(ドニー・イェン)は、ある事件をきっかけに現場から証拠管理の部署へ異動。さらに事件を追うあまり大切な約束をすっぽかし、婚約者に見放されてしまう。外回りがなくなったことと暴飲暴食がたたり、半年後、フクロンはポッチャリ刑事“デブゴン”になっていた…!!しかし、その外見とは裏腹に並外れた身体能力と正義に燃える心は消えていなかったー。
容疑者を護送するため日本に降り立ち、日本の遠藤警部(竹中直人)と協力し、新宿歌舞伎町、築地市場、そして東京タワーなどを舞台に巨大な陰謀に立ち向かう!!
(ここまで、公式サイトより)
安定の香港映画、というかカンフー映画。テンポのいい台詞回し、メリハリの効いたアクション、水戸黄門の印籠を見るかの如き予定調和が胸に刺さります。中国から見た日本観も風刺としてよくできてます。そして、歌舞伎町や築地市場っぽい街をセットにして造り上げてしまうのだから、その力の入れようのすごさよ。実際のところ、経済に力がある国は、映画にも力があります。経済に力がなかったら、大枚をはたいてセットも造れないし、娯楽を楽しむ余裕も作り出せないからね。かつての日本や米国がそうだったように、今は中国やインドの映画に「何でもやってやろう!」という力を感じます。そうなったら、話の矛盾や細かいことなどお構い無し! ご都合主義で突っ走る!
話が反れまくって、デブゴンの感想にすらなってませんが、まぁ、そういう作品ですー!
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