冷やすのはたいへん

コロナウィルスのワクチン保管には低温が欠かせないようで、保管庫が常温になっていたために約1000人分をダメにしてしまった話。
複数機器接続で電力不足 ワクチン用冷凍庫、厚労省

友人と「ブレーカーが落ちたんじゃない?」と話していたのですが、だいたい予想通りでした。(ブレーカーが落ちたかどうかは不明ですが、電力不足と表現されてます)
ぼくのいるところでは、冷やすのはたいへんというのは常識なので、タコ足配線やコンセントの複数取りをしないのは当たり前です。が、自分にとっての常識が他人にとっての常識とは限らないのですね。早い目にこういう問題が起きて、それを全体で共有できればいいですし、これを教訓にできれば廃棄したワクチンも無駄じゃなかったと思えるかもしれません。

それにしたって、冷やすというのは本当にたいへんなんです。めっちゃ力(電力)が必要なんです。家庭でも冷蔵庫は専用コンセントになっていると思いますし、夏場にエアコンをがんがん回すと電気代が大変なことになるのでそれなりに実感はあると思うのですが、ファイザー製にいたっては-75度とのこと。-75度って、初期故障除去試験やらスクリーニング試験で印加する低温より厳しい条件なんじゃないの。それをひとところに集めて、がんがんに冷やすのか…。
ワクチン接種会場に古い設計の体育館を使ったりしていると、電気容量が足りなくて停電になったりするかもしれないし、足りたとしても、ギリギリだったり、古い配線で熱を発するとかなると、火災も危険性も出てくるので、今からでも会場の電気系統を確認するなどの対応が必要です。
会場を使って模擬的に人の流れを検証するのは大事だけど、設備の検証もお忘れなきよう。

おろかな日々

Posted by mattsun