高知県 安芸郡 馬路村

柚子の花が咲き始めました。
それとともに、アゲハチョウがやってきて、どんどん卵を産みつけます。そして、孵化した幼虫に葉を食べられ、やがてまるはだかに…。それでも柚子は実るのです。

夏の盛りに青玉(青柚子)を実らせて、秋から冬にかけて黄色く熟していきます。さわやかな酸味とほろ苦さで料理の味を引き立てたり、お風呂に入れて柚子湯にしたり。実も皮も種も捨てるところがありません。

柚子といえば高知県が日本一の産地で、都道府県別のシェアでは約50%を占めています。高知における中山間振興や産地活性化などの起爆剤として高い期待を背負っている柚子たちですが、これを有名にしたのは、馬路村(馬路村農協)ではないでしょうか。隔年結果が激しく取れ高が安定しにくい柚子を、様々な方法で管理することで取れ高を安定させることに成功し、なおかつ右肩上がりの生産量に対応するために、次から次へと加工品を開発しています。平成の大合併(2003~2005年頃がピーク)でも、馬路村・JA馬路村ともに近隣との合併ではなく、独自路線で合併しない道を選びました。地方の例にもれず人口減少が続いていますが、ぼくの友人が会社勤めを辞めて馬路村に戻るなど、馬路村よ再び、の気持ちでこれからも応援しようと思います。

そういえば、ぼくの初フルマラソンの経験は、馬路村で開催された「おらが村心臓やぶりフルマラソン大会」なのです。その後、20年ほどのブランクを経て、再開が「高知龍馬マラソン」という…。

おろかな日々農芸

Posted by mattsun