湯道

映画『湯道』公式サイト|大ヒット上映中! (yudo-movie.jp)


この道を行けば どうなるものか 危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 
迷わず行けよ 行けばわかるさ
                アントニオ猪木

道にはいろいろとありますが、お風呂を極めんとす。それが「湯道」。

映画のような綺麗ごとでは片づけられない銭湯業界ではありますが、見ている途中から銭湯に行きたくて仕方なくなりました。近所に銭湯がなくなってしまい、めっきり行かなくなりましたが、銭湯が近所にあるときは足繫く通っていたものです。特に、深酒をした翌日は、早朝から開いている銭湯にどれだけ助けられたことか。
痛む頭と、ムカつき最大級の胃と、タオルと石鹸を持って、足取り重く、ふらつきながらたどり着く銭湯。ヘロヘロになりながら服を脱ぎ捨て(ちゃんと畳んでロッカーへ)、一通り体を清めてから、大きな浴槽へドボン。
体が熱せられて、再びからだ中を駆け巡るアルコールとアセトアルデヒド。這う這うの体で水分補給をし、それでも懲りずにドボン。ひたすら繰り返すと、アルコールが抜けてアセトアルデヒドだけが残り、まったく高揚感のない頭痛と筋肉痛。(なぜ人は、酒を飲むと走るのでしょう?) 再びふらつきながら家に帰って布団に潜り込んで眠りにつくのです。

知人に銭湯経営者がいますが、やはり経営は厳しいようです。サラリーマンをしながら家業の銭湯を経営していましたが、銭湯の赤字を埋めるためにサラリーマンをしているようなことを言っていましたし、退職後は風呂の近くでゲストハウスや飲食店を経営することでなんとか銭湯の赤字を埋めているような感じで、銭湯単体では立ち行かないと言っていました。でも、そこまでしても銭湯を存続させるのは、義務感だけでなく「風呂が好き」だからだと思います。

そんな銭湯に少しでも力になりたいと思います。近くに銭湯がないけど、旅先ではスーパー銭湯ではなく、町の銭湯を選びます。

迷わず行けよ 行けばわかるさ