生産技術がやること
脈絡なく、生産技術としてやらなくちゃいけないことをいくつか書いてきましたが、もう少し広い視野でみると、次の3つに大別できそうです。
1. 新しくモノづくりを始めることに関する仕事
2. 既存のモノづくりに関する仕事
3. その他(うわー! 広いなぁ!)
そう考えると、モノづくりのありとあらゆる場面で生産技術者が必要になってきますし、しかもその生産技術者は、ありとあらゆる知識や経験が必要になってきます。
設計技術者は、特定のカテゴリーや分野に関する専門的な知識を求められますが、生産技術者は製品に対する知識だけでなく、
・工作機械や設備、工具に関する知識
・設備のメンテナンスに関する知識
・加工に関する知識
・組立に関する知識
・経営に関する知識(作業工数の見積りと、売上や利益の設定)
・法令に関する知識(溶剤や廃棄物の処理、安全衛生)
まだまだ他にもいろいろと思い浮かびますが、知識だけでなく、知識を使って実行する実行力や、改善のための創意工夫や応用力までもが必要になってきます。さらには、知識のトレンド調査や、古の技の再発掘など、人間関係の構築や行動力も欠かせません。
生産技術者が「なんでも屋」のようにいろいろな仕事を押し付けられる(そう感じるんだよなぁ…)のは、ある意味致し方ないことなのかもしれないです。そしてそれを受け入れて渋々仕事を進めていくうちに、少しづつスキルアップをしていくのです。実際、生産技術者が一人抜けると、工程が回らなくなることもしばしばあります。それを防ぐために、みんながみんな同じように能力を持てるといいのですが、現実は無理…。いかに諸先輩に追いつき、後輩に仕事を引き継いでいくのか、日々悩んでますヨ。
ここまで書いていて、自分がこんな能力を持っているのか、甚だ不安であります。
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