本の雑誌 2023年6月 蛇の目ぐるぐる号

読む時間が多めにとれたので、サクッと3日ほどで読了。

特集は「理想の本棚を求めて」。

図書館や本屋のように「本に囲まれた部屋」を夢見ていますが、現実は儚いもので、本は勝手に増えるのに、収納場所は勝手には増えません。そのため、どうしても本の所有数は限られてしまい、本に囲まれた生活とは無縁です。
特に引っ越しは本の天敵で、引っ越しのたびに涙を呑んで整理をすることになります。せっかく買い集めた本を、古本屋に引き取ってもらう哀しさよ。

そんな哀しい思いを繰り返さないために、本の購入を自制し、図書館で借りたりしますが、新刊は図書館も予約がいっぱいでなかなか順番が回ってきません。
だったら買って読もうと本屋に行くと逆上してしまって、ああでもない、こうでもない、と言いながら端から端まで本棚を眺めて、気が付いたら2時間経過。吟味に吟味を重ねてようやく本を買うのです。

書評を読むと、あれも読みたい、これも読みたい、となってしまうのが困りものですが、新刊の書評はその時にしか書かれないので機会を逃すわけにもいかず、読んだら本が欲しくなり、我慢するほど書評で情報を仕入れて吟味を重ねたくなるという、悪循環に陥っています。まあ、拷問みたいなものです。

人と話をするにしても、何かを考えるにしても、入力(インプット)がなければ出力(アウトプット)はないので、自分のペースで入力ができる「読書」というのは理にかなっているのだろうなあ。テレビやラジオ、動画配信なんかも入力なのだろうけど、他人のペースで入ってくるから消化不良を起こすことが多いのだよなあ。