生物に不可欠なモノ

人を含めて、生物の細胞は有機物から成り立っています。そのため、有機物なしでは生物は生きていけません。
生命活動を維持するためには、炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、リンが必要不可欠で、何らかの方法で体内に取り込む必要がありますが、動物は基本的に有機物を自分自身で生み出すことができないために、食事などで摂取することで、体内に取り込む必要があります。こういった生物を「従属栄養生物」と言います。反対に自分で有機物を生み出すことができる生物を「独立栄養生物」といい、植物などがこれにあてはまります。光合成で無機物から有機物を合成しているのは典型的な例です。

動物は何らかの形で有機物を取り込まなければ生きていけないのですが、食べ物は水と塩以外は有機物からできています。そして有機物だけを取り込んでも生きていけません。

有機物なのに、無機物である「水」と「塩」がなかったら生きていけない、という不思議。

次回はそんな「塩」についてのお話。(になるかどうかはわかりません)